腎盂炎ガイド
前立腺炎

前立腺炎

腎盂炎や膀胱炎は女性がなりやすい病気とされていますが、前立腺炎は男性特有の病気です。しかし、症状が似ていることから、腎盂炎と間違われることもしばしば。腎盂炎かな?と思い、いざ病院へ行くと前立腺炎と診断された。また、その逆のケースも多々見られます。排尿障害などが生じたら自己判断せず、必ず病院を受診するようにしましょう。

 

前立腺炎とは?

前立腺炎とは?前立腺炎とは尿道から細菌(大腸菌など)が侵入し、前立腺に感染して炎症を起こす病気です。前立腺肥大や前立腺ガンとは違い、10代後半〜あらゆる年齢に起こるとされています。また、前立腺炎は急性と慢性に分けられ、その原因や症状はさまざまです。
“急性前立腺炎”は何らかの細菌感染によって生じる炎症であり、それが慢性化あるいは最初から慢性の経過を表すものを“慢性前立腺炎”といいます。原因菌に関しても急性前立腺炎は大腸菌、慢性前立腺炎はクラミジアや弱毒性の細菌が多いようです。
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前立腺炎の原因と症状

2つの前立腺炎(急性と慢性)、それぞれの原因と症状を見ていきましょう。

急性前立腺炎

前立腺が細菌に感染して起こる急性の炎症を急性前立腺炎といいます。急性前立腺炎の原因菌はグラム陰性桿菌(かんきん)が多く、そのほとんどは大腸菌です。また、性感染症によるものでは淋病やクラミジア、トリコマティス、膣トリコモナスなどが原因となっています。

尿道や膀胱などの細菌感染が前立腺に及ぶケース、あるいは血流にのった細菌が前立腺に至って感染することも少なくありません。前立腺肥大や尿道狭窄、糖尿病などの合併症として急性前立腺炎が生じるケースもあります。急性前立腺炎ではおもに発熱や寒気、倦怠感、排尿障害(頻尿や残尿感、排尿痛など)といった症状がみられます。

慢性前立腺炎

慢性前立腺炎は急性前立腺炎が慢性化したものと、潜在的に進行しながら慢性前立腺炎として発症するケースがあるようです。また、慢性前立腺炎は細菌性と非細菌性に分類されます。細菌性は細菌感染によって炎症が生じるタイプで、そのほとんどが急性から移行したものです。

非細菌性は炎症による症状が現れているにもかかわらず、検査では細菌が検出されない状態を指します。慢性前立腺炎の特徴的な症状として、会陰部の痛みや不快感があげられます。急性前立腺炎と似たような症状が現れることもありますが、いずれも軽症です。熱が出ても微熱にとどまり、排尿障害もそれほどハッキリとは現れません。

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前立腺炎の治療法

前立腺炎の治療法おもな治療は抗生物質の点滴となり、回復まで約1週間を要します。また、前立腺は抗生物質の移行が悪いため、症状安定後もしばらくは内服が必要です。慢性前立腺炎では前立腺マッサージを行い、前立腺抽出液中に細菌がいるかどうかを調べる必要があります。

細菌が確認できれば抗生物質の内服治療を行いますが、できなかった場合には生薬や漢方薬による対症療法となります。ちなみに・・・対症療法とは病気の原因に対してではなく、そのときの症状を軽減するために行われる治療法です。長時間のデスクワークなどでは骨盤内がうっ血しやすくなるため、適度な運動も症状緩和にはいいでしょう。

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前立腺炎の予防と対策

急性前立腺炎を患った際には、原則として絶対安静が言い渡されます。刺激の強い飲食物や二輪への乗車、接触プレーの多いスポーツ(サッカーやラグビーなど)は控えましょう。慢性に移行しないよう適切な治療を受け、医師の指示を守ることが大切です。

また、慢性前立腺炎はドライバーやデスクワークなど、座り続ける職業の男性に多く現れます。同じ姿勢で座り続けていると、骨盤内の血液循環が滞って前立腺炎の誘因になることも。軽い運動や下着の重ね履きなど、下腹部を刺激・冷えから守るよう工夫しましょう。

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