腎盂炎や膀胱炎は“尿路感染症”とされる一連の疾患であり、炎症部位の違いによって病名が分けられています。頻尿や排尿痛、残尿感といった症状もよく似ています。従って、腎盂炎と間違われることもしばしば。
逆に、膀胱炎だと思っていたら腎盂炎だった・・・ということも多いようです。しかし、腎盂炎では午後〜夜にかけて39度近い高熱が出るものの、膀胱炎ではそのような症状が見られません。
膀胱炎とは尿道口〜膀胱へと細菌が侵入、発症する病気です。現代医学ではまだ原因不明とされる慢性的な膀胱炎(間質性膀胱炎)と区別して、急性単純性膀胱炎と呼ぶこともあります。
女性、特に20歳代あるいは更年期に多い病気とされてきました。女性の尿道は短く(男性の約1/3)、膣や肛門に近いことが原因とされています。このため女性の尿道には常に何らかの細菌が侵入していますが、健康な人であれば膀胱炎を生じることはまずありません。
女性の尿管には常に何らかの細菌が侵入していますが、免疫機構の働きによって細菌の増殖を食い止めることができます。ところが・・・過労やストレス、風邪などにより免疫力が低下している状態で尿道に細菌が侵入すると、増殖を抑えられずに粘膜の炎症を起こすことがあります。また、これが膀胱炎の主な原因といえるでしょう。
膀胱炎になるとトイレが近くなる“頻尿”、また排尿後もスッキリしない“残尿感”といった症状が表れます。実際には尿がない(もしくは少ない)にしろ、炎症による刺激からこのような尿意を感じるのです。さらに進行すると膀胱内の炎症部分から出血し、血尿が出ることもあります。また、白血球が混ざり濁った尿となることもしばしば。炎症が膀胱から尿道全体に広がると、排尿時に痛みを感じることもあるでしょう。さらに悪化すると細菌が腎臓に達し、腎盂炎となります。
症状が良くなったかと思えば再発したり、突然ひどくなったり・・・こんな状態を繰り返すようであれば“間接性膀胱炎”の可能性があります。
この原因はいまだ解明されておらず、いくつかの説(アレルギーや免疫疾患、神経血管性トラブルなど)が唱えられています。治療も複雑、かつ時間もかかるので注意が必要です。
いずれにしても、膀胱炎や腎盂炎の症状がある場合にはすぐさま病院へ行きましょう。







