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腎盂炎ってどんな病気?
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腎盂炎ってどんな病気?

子供〜お年寄りまで、年齢に関係なく発症する腎盂炎。タレントの飯島愛さんが腎盂炎を発症、引退理由の1つになった・・・ということから一躍その名が知れ渡りました。
では、一体どんな病気なのでしょう?

 

腎盂炎とは

腎盂炎とは通常、私たちの尿と尿路は無菌状態に保たれています。尿路は尿道口から体外と交通していますが、通常ならば多少の微生物(細菌など)が進入しても新たな尿で洗い流されてしまうため、それらが繁殖することはありません。

しかし、大量の微生物が進入したり洗い流す尿が不足していたり、免疫力が低下している・・・といった場合には、尿路に感染することもあります。尿路に感染することで、さまざまな症状が出現することを“尿路感染症”といいます。

そのほとんどが尿道口〜尿道→膀胱→尿管→腎盂というように、尿の流れとは逆に進行します。また、腎盂炎は腎盂だけでなく、腎臓全体に感染が及ぶことから“腎盂腎炎”とも呼ばれます。

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急性腎盂炎と慢性腎盂炎

腎盂炎は“急性”段階の早期および適切な判断によって、比較的簡単に治療することができるでしょう。しかし、不摂生をしたりして放置していると・・・何十年にも及ぶ“慢性”状態に陥る可能性もあります。

急性腎盂炎

細菌による炎症が原因とされる急性腎盂炎は、おもに細菌が膀胱から尿管へと上って腎臓にいく「上行性感染」です。急性腎盂炎では悪寒やふるえ、高熱、側腹部〜背部にかけての痛み、食欲不振といった症状がみられ、中には膀胱炎の症状(頻尿や排尿痛など)を訴えるケースもあるとか。

まずは原因となっている細菌を判別、それに対して有効な抗生物質を使います。さらに安静と保温、水分補給を心がけてください。1〜2週間ほどで治りますが、完治することが大切です。自己判断で治療をストップすると、慢性化する恐れもあるので気を付けましょう。

慢性腎盂炎

急性腎盂炎が完治しないと腎盂に入った細菌が腎臓内部にまで入り込み、尿細管に障害を起こして慢性腎盂炎へと移行してしまいます。慢性腎盂炎になると微熱や頭痛、腰痛、倦怠感などの症状が顕著に現れます。

しかし、中には尿管や腎盂の結石、前立腺肥大、常習性便秘などによって尿の流れが停滞し、無症状のうちに慢性腎盂炎となるケースもあるようです。慢性腎盂炎に限らず、腎盂炎を繰り返す場合には何らかの原因(膀胱尿管逆流症や悪性腫瘍など)が考えられるので検査が必要となります。

急性腎盂炎と同様の治療がなされ、またそれは長期に及ぶことが少なくありません。

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腎盂炎と自己管理

腎盂炎になると安静、保温、水分補給の3つをしっかり行わなければなりません。これらには、きちんとした理由があります。

安静

腎臓への血流量は身体を横にしている時、すなわち寝ている時が最も多いとされています。血流量を増やすことで、腎臓機能の回復を早めることができるでしょう。

保温

身体を冷やすと、腎臓への血流量が減少します。冬期の防寒はもちろん、夏期にはクーラーで身体を冷やさないよう心がけましょう。

水分補給

尿量が減ったり尿の色が濃くなったりすると細菌が繁殖しやすくなり、感染に対する抵抗力も弱まります。たくさんの水分摂取および排尿によって、細菌を流してしまうのがベストです。1日の尿量(1,000〜1,500ml)を考えると、1,500ml以上の水分補給が望ましいでしょう。また、水分の摂り方としては白湯や番茶など低刺激のものをおすすめします。
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急性腎盂炎と思ったら…

急性腎盂炎と思ったら…急性腎盂炎と思われる症状があった場合、直ちに病院を受診してください。熱や食欲不振といった症状から「ただの風邪」と判断しがちですが、そのまま放置すると慢性腎盂炎になる危険性もあります。

私が急性腎盂炎になった時も「ただの風邪だろう」くらいにしか思っていませんでした。ところが、その当時は妊娠中ということもあり病院へ直行。それが幸いして、早期および適切な治療を受けることとなったのです。

あの時、病院へ行かずにそのまま放置していたら・・・慢性腎盂炎となり育児どころではなかったかも知れません。みなさんも自己判断せず、必ず専門医の指示を仰ぎましょう。

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