腎盂炎ガイド
女性の腎盂炎

女性の腎盂炎

女性であれば誰しも患ったことのある膀胱炎・・・その延長線上に「腎盂炎」があります。しかし、泌尿器の病気は場所が場所だけに誰にも相談できず、また病院にも行けずに1人悩む人が多いよう。その結果、膀胱炎から腎盂炎へと悪化してしまうことが多々あります。

 

女性の腎盂炎とその原因

女性の腎盂炎とその原因女性の尿道は3〜5cmと短く、膣や肛門の近くに位置します。よって、女性の尿道には常に細菌が侵入していますが、普通に健康な人であれば腎盂炎を発症することはありません。しかし、過労やストレス、風邪などによって免疫力が低下している状態で尿道に細菌が侵入すると、増殖を抑えきれずに粘膜の炎症を起こすことがあります。

これが膀胱炎の原因となり、また腎盂炎の始まりとなるのです。さらに女性はトイレが近く、たびたび押し寄せる尿意を我慢する傾向にあります。これもまた、膀胱炎や腎盂炎といった尿路感染症を引き起こす原因といえるでしょう。他にも、冷えや下着の不一致といった要因が考えられます。

ページの上に移動

女性の腎盂炎とその症状

女性が患う腎盂炎のほとんどは、急に症状が現れる“急性”のものとされています。急性腎盂炎のおもな症状は発熱と悪寒、腎臓部の痛みです。40度近い高熱とともに寒気・・・いや、戦慄ともとれる激しい震えに襲われます。また、午前中は比較的低く、午後〜夕方にかけて高くなる熱も特徴です。

腎臓も腫れて大きくなるため、腎盂炎を発症した側のわき腹〜背中にかけて痛みが生じます。この際、背中の肋骨下辺りを叩くと巧打(こうだ)痛を感じるでしょう。膀胱炎を合併している場合には、頻尿や残尿感といった排尿障害もみられます。

ページの上に移動

女性の腎盂炎とその対策

女性の敵ともいえる尿路感染症(腎盂炎など)をいかに防ぐか・・・ここでは、その対策について紹介しようと思います。

からだを冷やさない

冷え性は“万病のもと”とされ、腎盂炎も例外ではありません。中でも、クーラーの当たり過ぎはもっとも危険です。職場なので温度調節ができない場合には、お腹や首元にスカーフ(もしくはタオルなど)を巻いて冷風に当たらないよう工夫しましょう。
また、股関節〜下腹部にかけて暖めると、排尿痛やその後の痛みがとても楽になります。腎盂炎に限らず、膀胱炎の際にもオススメです。

リラックスする

腎盂炎を発症する原因の1つとして、疲労やストレスの溜め過ぎなどがあげられます。夜は温かいお風呂にゆったりと浸かり、1日の疲れを癒すようにしましょう。また、休日は趣味に打ち込むなど、ストレスを溜めないようにすることも大切な予防策です。
ページの上に移動

尿を我慢すると…

先ほど【女性の腎盂炎とその原因】でも紹介しましたが、女性は尿を我慢し過ぎる傾向にあります。しかし、これは病気への第一歩を自ら踏み出していることになるのです。人間は膀胱の中に0.2リットル弱の尿が溜められると、尿意をもよおします。

これが0.4リットルになると痛みを感じるようになり、さらに我慢を重ねると・・・なんと0.8リットル以上も溜めることが可能です。しかし、これを日々繰り返していると膀胱炎や腎盂炎といった病気になりかねません。尿を我慢し過ぎると後々とんでもないリスクを背負うことになるので、尿意を感じたらすぐさまトイレに行きましょう。

ページの上に移動

女性はなぜトイレが近いのか?

女性はなぜトイレが近いのか?膀胱の出口付近には「拮約筋(かつやくきん)」という筋肉があります。これにはやたらと尿が出ないよう、水門をしっかり締める・・・いわば蛇口のような役割があるのです。

私たち人間が尿を我慢できるのは、括約筋のおかげと考えていいでしょう。この筋肉は2つの種類があり、その1つに「内膀胱括約筋」があげられます。これは自分の意思では動かすことのできない筋肉です。

もう1つは自分の意思で収縮や緩和ができる筋肉で、「外膀胱括約筋」といいます。女性はこの後者(外膀胱括約筋)が発達しておらず、排尿を一時的にストップする力が弱いのです。さらに女性の尿道は3〜5cmと短く、男性の約1/6〜1/10くらいしかありません。女性=トイレが近いというのには、これらの理由があるのです。

ページの上に移動