腎盂炎ガイド
子供の腎盂炎

子供の腎盂炎

腎盂炎は大人に限らず、子供もなり得る病気です。いや、むしろ子供の方がかかりやすい病気といえます。私の息子(当時8ヶ月)も腎盂炎になり、10日間の入院生活を余儀なくされました。そんな体験談もふまえながら、子供の腎盂炎について見ていきましょう。

 
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子供の腎盂炎とその原因

子供の腎盂炎とその原因子供がかかる腎盂炎のほとんどは、菌の逆行によって生じる上行性感染です。また、その3〜5割に先天的な尿路奇形があるとされています。乳児期の腎盂炎は男児に多くみられ、その原因として先天的な尿路異常(膀胱尿管逆流症や水腎症など)が上げられます。

逆に、1歳以降の腎盂炎は女児に多いようです。それは女児の尿道が短く、また肛門との距離も近いため感染を起こしやすいと考えられています。なお、先天的な異常が疑われると超音波エコーや膀胱造影、腎盂造影、腎臓シンチグラフィーなどさまざまな検査が行われます。

子供の腎盂炎とその症状

子供の腎盂炎は高熱以外の症状がはっきりせず、診断も難しいとされています。中でも新生児期〜乳児期にかけては発熱以外の症状を伴わないことも多く、尿検査をしてはじめて診断されることも少なくありません。他に顔色不良や不機嫌、嘔吐、下痢、哺乳力低下などの症状が認められることもあります。年長以降であれば発熱や腰背部痛、全身倦怠感などの症状を自ら訴えてくるでしょう。
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子供の腎盂炎体験談

突然の高熱や嘔吐・・・小さな子供が苦しむ姿は、親にとって耐え難いものがありますよね? ここではわが子の腎盂炎発症〜入院、治療までを赤裸々に綴りたいと思います。

発症

息子が腎盂炎になったのは、保育園に入って間もない頃でした。鼻水や咳、発熱といったいわゆる風邪の症状です。それまで病気という病気をしたことがなかったので、私もはじめての看病となりました。何をどうしていいのかわからず、とにかく熱を下げようと必死だったことを覚えています。

しかし、熱は一向に下がる気配がなく、それどころか悪くなる一方。ミルクを飲ませると噴水のように吐く、ミルクがだめなら白湯・・・と思い飲ませてもまったく受け付けません。次の日、病院へいきそれらの症状を伝えると、さっそく血液検査を行うことになりました。

採血後、食事&ミルクが摂れていない息子は点滴を行うことに。点滴が終わる頃、診察室へと呼ばれました。私が部屋に入るなり、先生は「大きな病院で診てもらった方がいいでしょう」とのこと。何がなんだかわからないうちに紹介状を渡され、入院することとなりました。

入院

総合病院へ着くなり、すぐさま診察室へと通されました。紹介状を見た先生は、「この(血液検査の)数値を見る限り腎盂炎の可能性があります」とのこと。詳しいことを調べるため、血液検査に加えて尿検査とX線検査を行うことになりました。検査結果が出るまでの間に入院手続きをして、病室へと向かいます。病室には息子と同月齢くらいの子供がたくさんいて、正直なところ少しホッとしました。

荷物を整理していると、先生がやってきて「検査の結果、やはり腎盂炎だと思われます」とのこと。私自身、息子を妊娠中に腎盂炎を患いました。だからこそ、息子がいかに重症か・・・ということも理解できます。実際に血液検査の結果を見せてもらうと、炎症反応が尋常じゃない数値を示していました。驚きとともに、不安で胸が押し潰されそうになったことを覚えています。その後、先生から今後の治療法や検査について説明がありました。

治療〜退院

先生の説明が終わると、すぐに点滴が施されました。いつもは活発な息子もこの時ばかりはグッタリ、抱っこもせがまず病室のベッドでゴロゴロしています。何かに引っかかると点滴のチューブが外れるので、目を離すことはできません。

夕食の時間になり、息子の離乳食が運ばれてきました。しかし、やはり食欲がないのかお粥を1〜2口食べたのみ。先生いわく「点滴で補っているから大丈夫」だそう。それを聞いて、私もホッと一安心です。さらには、全く受け付けなかった水分も摂れるようになりました。点滴プラス水分補給の結果、おしっこがたっぷり出るようになったのです。

あとは治るのを待つのみ・・・と思っていたら、4日後から検査が始まりました。毎日行われる検査(血液検査、尿検査)に加えて、エコー検査や膀胱造影などが行われます。その結果、特別な異常は認められませんでした。ただ、尿管の一部に極めて細い部分が認められ、今後もし腎盂炎を再発するようであればそこが原因かも知れない・・・とのこと。

どちらにしても今すぐ治療が必要なものではないらしく、要観察となりました。その後、息子はすっかり回復し元気そのものです。

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