腎盂炎ガイド
腎盂炎の治療法

腎盂炎の治療法

腎盂炎=入院というイメージもありますが、一概には言えません。確かに、私の息子は脱水症状が強く、10日間の入院生活を余儀なくされました。しかし、軽症の場合には3〜4日間の通院で済むこともあります。では、一体どのような治療が行われるのでしょうか? 

ここでは抗生物質の投与〜入院まで、腎盂炎のあらゆる治療法を紹介しています。また、腎盂炎を未然に防ぐための対策などもあるので、ぜひ参考にしてください。いずれにしても、自己判断は禁物です。腎盂炎かな?と思ったら、すぐさま病院を受診してください。早期に病院を受診する・・・これこそが、最善および最短の治療法です。

 

腎盂炎の治療

腎盂炎はそのタイプ(急性もしくは慢性)や症状、原因菌によって治療法が異なります。では、一体どのような治療法があるのでしょう?

急性腎盂炎

まずは原因となっている細菌を判別し、それに対して有効な抗生物質を用います。軽症の場合、早期および適切な抗菌薬治療によって症状はすぐさま改善するでしょう。

治療期間は通常1〜2週間、治療終了後にも再発の有無を確認するため約1〜2週間あけて尿検査を実施します。治療中は安静と保温、十分な水分補給(【腎盂炎ってどんな病気?】参照)を心がけてください。1〜2週間たっても症状が改善されない場合、入院を考慮します。

慢性腎盂炎

慢性腎盂炎では、まず抗生剤を投与します。また、再発および再燃を繰り返す場合には細菌尿が陰性化し、尿所見や臨床症状が改善したあとも約1ヶ月以上継続した投与が必要です。慢性化の原因となっている尿通過障害があれば、それに伴った手術を検討します。

尿路基礎疾患が除去できなければ急性増悪を繰り返し、腎障害が進行するでしょう。また、腎不全が進行すると透析療法を要します。

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重篤な腎盂炎

私の息子が腎盂炎になった際、あらゆる水分を受け付けなくなりました。ミルクや白湯を与えても、それ以上の量を噴水のように吐き戻します。さらにはおしっこも濃くなり、紛れもない脱水症状でした。診察を受けるなり、即入院の手続きがとられたのは言うまでもありません。このように高熱が続き水分や食事も摂れない・・・といった場合には、即入院となります。

最初は点滴(抗菌薬)治療が施され、次第に経口治療へと移行することがほとんどです。なお、尿路基礎疾患(尿管結石など)が見つかった場合には、再発および頻発を防ぐため併行治療が施されるでしょう。

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腎盂炎と入院治療

腎盂炎と入院治療発熱や脱水症状が強い場合には、入院治療がすすめられます。中でも、1歳未満の乳幼児に関しては入院が必要です。最初の1〜2日間は抗生物質を点滴ないし注射で投与し、その後内服薬へと切り替えます。

また、息子が腎盂炎で入院した際には、エコーや膀胱造影などの検査が行われました。そのいずれもが、先天疾患(尿路障害など)の有無を確認するものです。その結果、息子は逆流こそないものの、尿管の一部に極めて細い部位がある・・・ということが判りました。

今後も腎盂炎を繰り返すようであれば、その部分を再び検査しなければなりません。あれから約1年が経った今、一度も再発することなく元気に毎日を過ごしています。

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腎盂炎の予防と対策

腎盂炎は菌の侵入、感染によって生じる炎症です。よって、細菌が入り込まないようにすれば、腎盂炎を防げるかも知れません。排泄の際には前から後ろへと拭く、下痢気味のときはシャワーで流すなど、尿道口周辺はつねに清潔を保ちましょう。子供にはおしっこを我慢させず、定期的にトイレへ行かせるようにします。

また、腎盂炎になったら処方された薬を指示どおりに内服し、水分補給に努めてください。排尿量が増加すると、菌も一緒に排出されるようになります。どれも簡単なものばかり、難しいことは何1つありません。これらの対策を日常生活に取り入れ、腎盂炎を防ぎましょう。

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