腎盂炎ガイド
腎盂炎の検査

腎盂炎の検査

高熱や悪寒、背部痛などの症状があっても、“腎盂炎”と自己判断してはいけません。まずは病院へ行き、専門医の指示を仰ぎましょう。
専門医が「腎盂炎の疑いがある」とした場合、いくつかの検査を受けることとなります。では、一体どのような検査が行われるのでしょうか?

 

腎盂炎の検査と診断

腎盂炎の検査と診断自覚症状(【腎盂炎の症状】参照)や排尿状態などを聞き、腎盂炎が疑われた場合にはさまざまな検査を行います。まずは尿の顕微鏡検査、そして細菌を定めるために行う尿の細菌培養検査が行われるでしょう。

血液検査も行い、血液中の白血球や細菌が増殖していないかどうかを調べます。また、尿路の異常や通過障害を調べるためにX線検査が行われることもしばしば。これらの検査+症状によって、診断が下されます。急性腎盂炎は比較的簡単に診断できますが、慢性腎盂炎になると症状が不定なので診断も難しいようです。

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慢性腎盂炎の検査と診断

尿検査で尿中の白血球や細菌が認められ、また尿路感染症(急性腎盂炎など)の既往歴があれば慢性腎盂炎を疑います。これに伴い尿路の異常や尿通過障害を調べるため超音波、静脈性腎盂造影、膀胱造影、CTなどの検査が行われます。
また、血液検査では腎機能障害の程度を確認することとなるでしょう。
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腎盂炎の検査内容

前述した尿検査や血液検査、X線検査などをさらに詳しくみていきましょう。

尿検査

尿検査によって細菌や白血球、急性腎盂炎の場合は血尿なども確認されます。蛋白尿は極めて少なく、排泄量が2gを超えることはほぼありません。

血液・血清反応検査

血液検査では、白血球の増加や血沈亢進がみられます。CRPも陽性となり、貧血がしばしば起こるでしょう。また、急性腎盂炎の場合には血清IgM(免疫グロブリンM)値も高くなります。

X線検査

尿路結石や腎杯異常、腎臓の大きさなどを確認することができます。また、膀胱尿管逆流症が疑われる場合には造影剤を注入して検査することもあります。
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膀胱造影検査

1歳未満の子供が腎盂炎を患った場合、その多くに膀胱尿管逆流症が見られます。その有無を確認するために行われるのが、膀胱造影検査です。【腎盂炎の原因】のページでも書きましたが、私の息子もこの検査を受けました。腎盂炎で入院中、膀胱尿管逆流症の疑いがある・・・といわれたからです。

結果的は「逆流なし」だったものの、尿管の一部にある異常(極めて細い部分)が認められました。先生いわく「早急な手術を要するものではないため、今後も(腎盂炎が)頻発するようだったら考えましょう」とのことです。子供にとっては痛く、つらい検査だったでしょう。しかし、やはり原因追究という意味では受けてよかったと思います。

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膀胱造影検査こぼれ話

膀胱造影検査こぼれ話検査当日、先生から「同意書」を手渡されました。そこには造影剤の必要性および副作用の可能性について説明を受け、同意しました・・・という内容が書かれています。また、「極めて希ですが、命を落とすケースもあります」という文字もあり、私は素直に同意することができませんでした。

しかし、これにサインしなければいつまでたっても検査は受けられません。泣く泣くサインし、膀胱造影検査を受けることに。レントゲン室へと向かう最中、何も知らないわが子は無邪気に笑っています。その笑顔を見て、なぜか自然と涙が溢れ出ました。私よりも若い看護婦さんに「大丈夫!」と慰められ、とても情けなかったです。

レントゲン室の前に着くと、「お母さんはここで」とストップをかけられました。「お願いします」と子供を託し、私は廊下で待つことに。その数分後、中からわが子の泣き声(絶叫?)とそれをあやす声が聞こえてきました。痛いのでは・・・と、いても立ってもいられない私は廊下をウロウロするばかり。

そんな時、違う先生が足早にレントゲン室へと入っていきました。私は「何かあったのでは?」と気がかりで仕方ありません。その20〜30分後、先生が出てきて「今やっとチューブが入りました」とのこと。何やら息子が大暴れして、チューブを入れることができなかったようです。

その後、検査は順調に進んだようですぐに終わりました。出てきた息子の顔は涙でグチョグチョ、また看護師さんともども汗だくです。看護師さんいわく、「子供に対してここまで体力を使ったのは初めて」とのことでした。息子はもちろん、先生&看護師さんお疲れ様です!

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